どっぷり山に浸りたいっ！！
北岳バットレス（ｂガリー〜四尾根）
行った人、みにゅうさん・はしもと
最初の計画では一泊で行く予定だったけどバスの時間に間に合うか不安もあった。
結局みにゅうさんが休みをとってくれ、のんびり二泊で行くことになった。
僕は夜勤明けでそのまま芦安へ直行した（眠い！！）
以下ほぼみにゅうさんの記録。（良くできていたので）
久々というか今年初のアルパイン。
このために、日々フリーも頑張っていますが、
そのせいで、歩く力が低下してます。
バランス難しい。
でも、やっぱり山はいいね！
天気良すぎて、気を抜いたら、松崎しげるバリに焦げました！
9/20〜22
メンバー：としこ、まこっちゃん
1日目：白根御池小屋まで
２日目：御池小屋〜バットレス（四尾根）〜御池小屋
３日目：御池小屋より下山
１日目晴れ
夜勤明けのまこっちゃんと芦安で待ち合わせ。
バスで広河原まで行き御池小屋へ。
平日、入山者も少ない。ヘルメッターも見当たらない。
明日は我々だけか？
御池小屋に着くと思いのほかテン場はにぎやか。
でも、クライマーと思しきパーティーは見当たらず。
１５：００ころテン場に到着。
本来なら明日の下見に行こうものだが、夜勤明けのまこっちゃんネムネム久しぶりの山で私ヘロヘロ。
いつまでも雲ひとつない空をバックに四尾根眺めながらテント張ったり、明日の準備したり。ペンネアラビアータつくって食べて早めに就寝。
２日目晴れ
3：00テン場出発
バットレス沢目指して、快調にアプローチを進める。
が、真っ暗。
どれだー？バットレス沢。
去年のバットレスはおんぶに抱っこ状態で、しかもアプローチヘロへロだった私。
どこで沢に入っていったか、薄ら覚え。
明るきゃ地形がわかるけど、暗くてわからない。
うーん。違うと思うけど、つめたらつくだろうとりあえず沢沿いはいる。（一本手前の沢の跡っぽいところ、少し藪こぎしながら右往左往。）
違う〜これじゃない。再び、大樺沢沿いの登山道に戻る。
トポにらめっこ。
すると、後続のパーティーが。（この日バットレスに取り付いたのはこのパーティと私たちだけ）
恥を忍んで、「すいません、バットレス沢って・・・」
そんなこんなで、下部岩壁の取り付きへ。
下部岩壁より
＜下部岩壁帯＞
最もポピュラーなｂガリーを登る。
準備しながら朝日を待つ。
朝焼けのｂガリー
１P目：とすこリード
出だしは去年の雪渓付きと違い、快適でスッキリ。
しかもアルパイン初リード。
朝焼けのクラックを快適にクライミング。
わー楽しいー！素敵！
２P目：まこっちゃんリード
長めのピッチ、がんがんロープを伸ばしていく。
フォローであがると以外にのぼり応えあり。
戻った私の記憶も手伝って、緩傾斜帯のトラバースをこなし
四尾根取り付きテラスより下部の末端壁の２P目へ。
そこからまこちゃんリードで、めいっぱいロープを伸ばし１Pで取り付きテラスへ。
＜四尾根主稜線＞
1P目：まこっちゃんリード
8：00ころ取り付きテラスに着くと、間髪いれずにクライミングスタート。
登り始めるとすぐ、「出だしいきなり悪いですね〜」といいながら
どんどんロープは伸びていく。どこまで伸びるんだーと思ってたらロープいっぱい！
ごめんなさい・・・まこっちゃん。コールが遅かったね
出だしそんな悪かったかな？と思いながらフォローであがる。
確かになかなかののぼり応え。
というより、岩つるつるでフリクションがないじゃない！
どこで支点とったかなーと不安に思いながら登っていくと、
トポ上３Ｐ目の取り付き数メートル手前の素敵なピナクル使ってビレイしてるまこっちゃんが。ナイス！
そのままつるべで私が進んで３Ｐ取り付きで支点を取り直す。
２Ｐ目：としこリード
稜線のｃガリー側の白いフェイスを登り第一のコルまで。
残置ボルトの強度を確認したり、ロープの流れを気にしながら慎重にリード。
リードって登るのも緊張して大変だけど、ビレイも大変。
今回は初の支点ビレイをしてヘロヘロになりました。
フォローであがってくるまこっちゃんから毎回
「ビレイガンバ！」っていわれてました。情けない・・・
３Ｐ目：まこっちゃんリード
マッチ箱まで一気にロープを伸ばす。
しかも核心部に気づかずに・・・。
ま「ここマッチ箱ですか？」
目の前に懸垂支点、前方には枯れ木テラスが見える。
と「そうだよ。」
ま「ホントデスカ・・・早くないですか（腑に落ちない様子）」
と「まちがいないよ」
ま「核心どこだったんですか・・・もっと感動しようと思ってたのに・・・」
なんて具合にマッチ箱まであれよあれよときてしまった。
腑に落ちないまま懸垂準備をするまこっちゃん。
（こんなに速くマッチ箱に来るとは思ってなく「懸垂二回ありましったっけ？」と聞いてしまった。）
４Ｐ目：としこリード
無事懸垂を終え、私のリード
出だしはクラック沿いを登っていき、切れたところからフェイスへ。
小バンドの上にあったあやしい大きな岩を触ると動いた！危ない！怖い！
落としたらまこっちゃんグッバイだ！（ほんとに怖かった。でかいし！来たら直撃だし！！避けれないし！！！）
ロープがあたって落ちないように慎重にロープを伸ばす。
枯れ木テラスへと続くリッジ手前で１ピッチ切る。
落石を心配しながらまこっちゃんのフォローを待つ。
無事あがって来て一安心。
振り返ればマッチ箱
ビレイも大変だよ
５Ｐ目：まこっちゃんリード
高度感あるX級のリッジを快適に登っていく
リッジに出ると中央稜に取り付く先行パーティーがみえる。
無事枯れ木テラスへ到着。
気持ち良いし、高度感もあるし、景色も最高
そして何より空いている。後続パーティーもいないのでここでしばし休憩。
中央稜を登るパーティを羨望の眼差しで見物しながら軽い食事をとる。
残り１ＰなのにＰＯＷＥＲＢＡＲをほおばるまこっちゃん。タイミング遅くない？
休憩中。
６Ｐ目：としこリード
だんだんと傾斜がゆるくなっていく。
そしてボルトも減ってゆく。
チムニー手前に支点があったが切らずに終了点に向かって進む。
ボルトがない・・・全然ない。この先はなかった気がするな。
どんどんランナウトしていく。過去最高にランナウト。傾斜がないとはいえ怖い。
ロープの流れも悪くなってきて引っ張られてる感じがする。どうしよう。
落ち着いて、ばんかめさんがやっていたのを思い出して
何度も強度を確認し、スリング3本使ってハイマツで何とか支点を確保。
まこっちゃん落ちないで！っておもいながらビレイし、フォローを待つ。
無事あがってきたまこっちゃんからビレイ支点見てだめだし食らうかと思いきや、なし！よかった〜。
そのまままこっちゃんが先に終了点へ。
つづいて私もゴール。
12：00 登攀終了！
踏み跡たどって山頂へ。
サミット！
１時間くらい山頂でゆっくりしてテント場へ。
御池小屋に着くとテントがつぶれてる！
ヘリがゴミを回収しに来るということでそれまでテントから締め出され
挙句、缶ビールかったらつり銭取り忘れて５００円そんしてしまった。
そんなやなこと、忘れるくらい楽しいクライミングでした。
本日もご飯食べて早々に就寝。
３日目：下山
朝のうちに下山し、開館時間から南アルプス市「やまなみ温泉」へ。
この温泉気に入りました。
いかにも効能がありそうな鉱物の色した湯で、温度も低めに設定してあり、
広い浴場に、露天含めて６〜７種類くらいのお風呂が用意されてます。
サウナは、ミストとドライの２つがあり、水風呂も完備されバッチリ。
しかも２時間以内だと500円。
民間でも５００円ってなかなか無いし、
公営でも市外からだと通常７００〜８００円くらいとられるのを考えると安い！
個人的にはとても気に入りました。お勧めです！
今回の山行でバットレスがどんな感じかわかりました。
今度は、継続登攀したいな〜。