荒川出合右のナメ滝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２月２３日　　清水／古屋

　どこか氷のマルチピッチに行きたかったのだが、二人とも行ったことのない荒川出合へ行こう、と話がまとまる。で、２３日朝６時半に白根町へ集合。
清水君溺愛の新車で登場。彼ん家経由奈良田へドライブ。９時半頃に奈良田のゲートをくぐって歩き出す。ここからひたすらの林道歩きだが、暑い。世は既に春山であろうか。

　１１時半に荒川出合到着。テントを張って支度をし、いざ３ルンゼへ。出合から最初にはいる沢を越え、次の次のちょっと狭い沢状が３ルンゼ。
緩い雪面を１５分も登ると、前方にブライダルベールの巨大な氷柱が見えてくる。目指す右のナメ滝はその右手に見える、傾斜７０度ほどの大きい滝。
取り付き少し下の斜面を削ってギアを身に付け、１３時登攀開始。
下部の緩い氷はロープを結ばずに越え、立ってきた辺りで清水君リードでスタート。４０メートルほど延ばす。６０〜７０度くらいの気分良く登れる傾斜。
続けて古屋リードで、２ピッチ目７０〜８０度程の氷へ。ほぼ５０メートル一杯に延ばす。向かって右側が登りやすそうだったが先行がいたので左側を登る。多少脆い箇所あり。
３ピッチ目は清水君リードで、最初に左へ小さくトラバースするのがちょっと緊張。あとは傾斜のゆるい氷だが、所々薄かったり雪壁風味だったりで４０メートル。
次のピッチは傾斜の緩い右寄りへ行きたかったが、ギャラリーを意識して?古屋リードで真中を登る。８０度程の傾斜で２０メートル、更に左上して狭いルンゼ状を抜け、都合４０メートル延ばして立ち木でビレイ。
時刻は４時１５分。ここからまだあと１ピッチ氷があるが、先行がちょうどリードしているところで、後を追うと暗くなってしまうのは間違いないので、残業を嫌いここで終了とする。
ルートの左岸、向かって右側の急傾斜を立ち木を使っての懸垂３回で取り付き付近へ戻る。ご苦労様でした。

　今回、ズルのフィフィは使わず登ってみたんですが(あたりまえ?)、８０度近い傾斜が続くと、登るのは良くても片手でのスクリューのセットに消耗してしまい、かなり疲れました。要練習だ。

　我々に先行していた男女パーティの男性は、この日ブライダルベールをフリーソロしたとのこと。私レベルでは普通に登るのもかなり骨が折れそうな１００ｍ以上の大バーティカルだが、ロープ無しで登る人がいるとは・・・。
いやはや世の中凄い人がいるものです。もうブッ飛びです。感動しました。

　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
BACK