Matsu/Iri/Furu(記)
同行のお二人は初海外登山なので一応安全運転で、と考えてはいましたが、天候にも恵まれてそれなりに充実した登山＆クライミングが出来たと思います。
朝5時に山梨発、KL0862便でアムステルダム→KL1933便でジュネーブへ。
そこからの車が今回は相当に外れで、余計な労力を強いられつつシャモニ入り。明日明後日の予報は快晴！
というわけで、疲れた体にムチ打って朝5時起床、6時半の便でミディに上がる。急いで支度をして、いつもの雪稜を下って今日はコスミクリッジへ。
岩混じりの雪稜から懸垂2回(体勢が悪くてちょっと怖い)して、核心といわれる4ｂのフェースを登って最後の3級の岩場へ。
ここで若干ルートミスをしたようで、見覚えの無い長いトラバースを経て傾斜の強いフェースを半ば強引に越えてみたら、展望台の梯子の直ぐ手前に出てしまった。
後半は、ほぼフリーソロ状態と思うと少々悪い。後ろから追いついてきて一緒にルートを探していたクライマーにも「Wrong way」と云われてしまった・・・
余計な力を使わせてしまってすみませんでした。天気は最高でしたけど。
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再び朝5時起床。6時半の便でミディへ。今日も快晴、コスミクバットレス(コスミクエプロン、高差150ｍ程の一枚岩)を目指す。
前回Taka氏と来た折には雪が少なすぎて正規ルート外から取付いたが、今回は雪量多く正規のルンゼ状からスタート。
がしかし中々脆い岩で閉口、アイゼンでのクライミングでは意外に悪く感じた。30ｍ程でバンド状に上がることが出来たので、ここでクライミングシューズに履き替え。
記憶を辿りながらリードするが、核心と云われる6aのピッチ手前でルートミス、カムのA0で多分正規ライン？に復帰。
6aのハングでも踏ん切りがつかずA0してしまったが、背中の荷物が重いので勘弁していただきたい(＾＾)
その後も容易とは言いつつクラック主体(5.7くらいかな？)なので3人で時間が掛かってしまい、加えてどこでも登れてしまう壁の構成上、ややルートミスというか進路が判然とせず、
後からきた2人パーティのリードと一緒に正しそうなラインを探しつつ、先を譲ったり譲られたりしながら前進。
フォローの女子に「Nice climbing!」と褒められて、社交辞令と思ってもウレシイ。
なんて云っているうちにエプロンのピークに抜け出たのが午後3時半過ぎ。
これはオーバータイムだなあ、と思いながら後続をビレイ、シャモニへの帰還はこの際潔く諦めて、久し振りのコスミク小屋に一泊することに衆議一致。
一日中晴れていたから良かったものの、ちょっと時間が掛かり過ぎでした・・・
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折角だから夜明けのアルプスを堪能して、なお且つシャモニで朝食を摂ろう！ というわけで暗いうちにコスミク小屋を出発。
昨日登った壁の基部で記念撮影して、クレバスに注意しつつミディのピークに上がる手前で日の出を迎える。
それはそれは素晴らしい光景で、コスミク小屋に泊まる判断は正解だった！ と結果論の自画自賛(＾＾)
シャモニでのんびり朝食を堪能して、あとはお買いものタイムに突入。
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今日は赤い針峰のマルチピッチ予定の日。1名お疲れ気味で休養日に。
対岸から赤い針峰群を眺めて「残雪多いなあ」と一抹の不安を抱いてはいたが、ランデックスに上がると予感的中、進行方向は一面雪で覆われている。
急斜面だし足回りはアプローチシューズだし、ここは潔く展望だけ楽しんで下山、そのままガイアンの岩場へ。
お休みのメンバーも合流してショートルートで遊ぶ。最後は夕立が来て強制終了。
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4000ｍ峰をひとつ登る予定でしたが、午後は雷雨のリスクという予報なので断念、ブレバンの岩場へ向かう。
が、岩場に着いた頃に小雨が降りだしてしまい一旦下山、昼過ぎから日が射してきたのでまたまたガイアンの岩場へ。昨日とはエリアを変えて遊ぶ。
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早いものでクライミングはもう最終日。今日も午後は雷雨の予報だが、朝から快晴。
ゆっくりと朝食を摂ってからブレバンへ上がる。モンブランやシャモニ針峰群をバックにスポーツクライミングが出来るという贅沢！ シャモニ最高！
午後からは買い物の追い込みをかけたり荷造りをしたり。随分と散財したなあ。来月のカードの請求見たくないなあ・・・
夜はチーズフォンデュとステーキで乾杯、ああまだ帰りたくないもっと登りたい、という話は尽きないのでした。
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帰国日も快晴で明ける。「もったいない、今日も登りたい」と3人で云い合いながらシャモニを後に。
毎度ながら後ろ髪を引かれる思いで、次はいつ来れるかなあ、と考えてしまう。
KL1928便でアムステルダム→KL0861便で翌7/21朝に成田へ。懸念した首都高の渋滞も無く、順調に山梨へ帰還。
今回、雪の高山に登ることが出来ませんでしたが、夏のアルプスにしては天候はまずまずで、短い日程を無駄にせず毎日登りました。
同行してくれたお二人には、ルートミスやら何やらで負担をかけてしまいましたが、近いうちに再訪したいな、と思いますので懲りずにまたよろしくです。
